今から30年以上前になりますが、私は20代前半で結婚し、ご縁で東京都港区に住み始めました。 東京の中心で知り合いもなく3人の子育ては容易ではありませんでしたが、人に恵まれ、貴重な出会いがあり、種々のアドバイスや言葉が支えになって、数々の困難を乗り越えてきました。 港区は大使館も多く国際的な土地柄ということもあり、幼い頃から様々な国籍の方と関わる機会がありました。そのうえ多種多様な職業の方と知り合う機会も多く、とても刺激がありました。 我が家の子どもたちは、学習塾へ通ったことはありません。 放課後はそれぞれスポーツをしたり、友だちと遊び、比較的自由な時間が多かったと思いますが、 私たち(親)が帰宅するまでに、仕事(宿題、家事など)を終わらせておくという約束をしていました。 誰が何をやるかは子どもたちに任せていたので、ときどき不満や問題がおこります。 そのような時は、沢山話し合いました。 子どもが成長する過程で様々な問題が起こりますが、助言はしても最後は自分で考え、 答えを出すよう導きました。子どもたちには自立して生きていかれるように。 そしていつか私たちを超えて、その先の景色を見てほしいと願い育てました。
私は1998年から東京乃木坂でGalleryを営んでおりますが、 その他に保育園勤務、親の介護を通して痛感したことがあります。 人は生きがいがあるということが、とても重要だということ。 そして一つのことに打ち込みつつ、周囲・社会を見渡す目を持つことができれば、 自分次第で面白いこと・楽しいことは、いくらでも見つかります。 柔軟な心をもちつつ、私たちが経験で感じ取った大切なことを伝えていかれたらと思います。 これが正解!という答えはなくて、 誰かの言葉が誰かの心に響いて素敵なことがおこるかもしれない。 常に可能性を信じて 種をまいていきます。
ta Seed 代表 小田朋子